こんにちは!
今回は「技術士補」の受験方法、出題範囲、今後の勉強の仕方、などを自分へのメモを含めて書きます。
これまで紹介した情報系の資格とは異なり、
非ITエンジニア(一部IT)向けの資格です。
(参考)筆者プロフィール
理工系大学院卒業。非ITメーカー開発業務従事。
ちなみに私はまだ受験していません。なので参考程度に。
結果が出たら更新します。
対象
・技術士を受ける人
⇒ 一緒に頑張りましょう!
・技術士を受けようか検討している人
⇒ この記事を読んでみて判断材料にしていただければ幸いです。
・技術士を知らない人
⇒ この記事を通して知っていただければ嬉しいです。
概要
内容
技術士は科学技術の高度な知識と応用能力、および高い倫理観を持った技術者に与えられる国家資格です。
試験範囲も科学技術全般、技術者倫理、専門分野、と広範囲にわたっています。
「技術士」は、産業経済、社会生活の科学技術に関するほぼ全ての分野(21の技術部門)をカバーし、先進的な活動から身近な生活にまで関わってます。
また、「技術士」は、科学技術に関する高度な知識と応用能力が認められた技術者で、科学技術の応用面に携わる技術者に与えられる権威のある国家資格です。さらに、「技術士」は、「技術士法」により高い技術者倫理を備え、継続的な資質向上に努めることが責務となっています。
※日本技術士協会HP参照 https://www.engineer.or.jp/c_topics/000/000367.html
時期
年に1回、10月
難易度
技術士補 ⇒ 普通
技術士 ⇒ 難
技術士補の難易度は普通程度と言われていますが、
専門分野の難易度は結構高いです。
大学の定期テスト程度の問題かと。
試験形式
午前中は共通科目で、午後は各21の専門分野のうちの一科目を選んで試験を受けます。
技術士は建築関連業務の方は比較的取得するようです。次に機械、電気電子関連。
情報関連は情報技術者の資格があるのでそちらの方を受けるため、受験人数が思ったよりも少ないと思われます。
受けるきっかけ
・技術者としての常識的な知識の取得
・専門性の証明
これまで試験勉強をしてきて「技術者として常識的な知識」が取得できる、と感じています。
例えば、最低限の情報系の知識、物性の知識、特許の考え方、などです。
これを身に付けることで技術者としての幅が広がると、魅力を感じました。
また、専門性の証明に関してですが非ITの技術者って専門性の証明が難しいんですよね。
資格もあまりないですし、結構年数とかで判断されちゃいます。
そのため、このような技術者向けの国家資格は非常に重宝します。
しかもみんな忙しいのを理由に受けないし。
少し私の話をすると…
私は元々大学で物性物理を専攻で、その後半導体関連の研究・開発・設計を専門としたキャリアを積んできました。
ざっくりいうと、めちゃくちゃちっちゃくて見えないもの系の開発が得意って感じです。
ただ、転職して今の仕事移ってから自分の専門がふわっとした上に雑用みたいな仕事になっちゃいました。。
(すごいもやっとした業務内容で今後のキャリアが描けない状態。このままこの会社にいるならいいと思うけど。)
なんでそんなところ転職したんだよって突っ込みが入るかもしれませんが、
正直、会社に入るまでわからない部分があって飛び込んでみて失敗した感じです。※転職の話もそのうち記事書きます。
そのため、もう一度自分の専門性を再度身に付けなおしたい、証明したい、と思ったのが取得の具体的なきっかけです。
結構ネガティブな理由。。。
受ける意味
受ける意味がある人
・技術者全般
技術者の人はこの資格を取る意味は非常にあります。
私の身内でも50歳を過ぎてから取得して、キャリアに好影響があった人がいます。(その影響もあって受けようと思いました。)
自分の専門分野の知識だけでなく、他の分野の基礎的な知識も身に付きます。
最近は自分の分野だけでなく、他分野との境界領域にどんどん首を突っ込んでいく必要がありますし。
ただし、少し難易度が高いのと独占資格ではないため、
受験の労力とメリットを天秤にかけると受けるのを躊躇しちゃうと思います。私もそうでした。
ですが、これまで見てきた優秀な技術者は、他分野の話もある程度通じて、自分の専門性もとがっている、という人が多かったです。
そのため、この資格を通じて自分の専門性の深化と他分野へのすそ野の拡大をしてもいいのかと。
また、キャリア構築の強みになります。
技術士を持っている人に何人か会いましたが、独立して仕事してたり転職に成功したりしています。
人生100年時代に同じ会社にしがみついてられる人も少ないと思いますので、
今後は技術者と言えども自由にキャリアを渡り歩ける状態になる必要があるかと。
受ける意味がない人
・技術者以外の人
正直、内容的に受ける必要ありません。
というか、多分受からないです。
大学くらいまでそれなりの理・工学系の内容を学んでないで一から受けるのは無謀です。
キャリア的にも意味ないので別の資格を受けましょう。
勉強方法
勉強始める上で「戦略」が大事だと考えています。
下記参考にして勉強計画考えてみてください。
※ただ単に資格がほしいだけ、という人には向いていないかもしれないです。捨て問なしで結構がっつり勉強しています。
スケジュール
日程を書いても各自ペースがあると思うので、テキストの進め方ベースに説明します。
基本思想として、どんなテキストでも3周しないと身につかないと考えているので、
時期によってテキストの重み付けをしつつ、日割りで3周終わるように計画しています。
正直、最初の一周はかなり苦痛。。。
前半
個別対応 0%
午前過去問 50%
午後過去問 50%
最初から午前午後両方手を付けていきます。
難易度の低い午前問題はガンガン進むと思います。
一方で、午後は最初は結構つらいです。専門と言えどもなじみのない分野もあります。
私は電気電子で受けますが、強電系の話はなじみがないため結構ハードです。
ですが、早めに午後に手を付けて少しずつでも開始しましょう。
後半
個別対応 20%
午前過去問 20%
午後過去問 60%
後半は個別の対応と午後が中心になると思います。
個別対応というのは、午後・午前で全くわからない分野を基礎からざっと一通り勉強することを意味します。
いきなり本を理解するのは大変なので、YoutubeやUdemyなどの動画サービスで内容を俯瞰することをお勧めします。
とはいえ、技術士で出るような内容をまとめている動画ってあんまりないんですよね。
需要あればまとめたいけど、需要ないだろうな…
テキスト
基本過去問しかありません。解説も少ないことがあります。
結構ハードな戦いですが、自分で調べたりできる能力含めて技術士に足る人材と思って取り組んでいます。
午前問題過去問: 第一次試験問題集 基礎・適性科目パーフェクト 2020年版
過去問ベースの問題集です。これを3周くらいすればいいでしょう。
大学院まで理工系で進んだ人は結構なじみのものが多く、ガンガン解けると思います。
さっさと終わらせて二次対策しちゃいましょう。
とはいえ、直前までは比重変えつつ細々とやり続けることをお勧めします。
また、よっぽど専門外のものはさすがに捨ててもいいのかなと思っています。
例えば、私場合(電気電子)ですと生物系の内容は正直ちんぷんかんぷんなので、
余力があったら手を付けようと思ってます。
優先度としてはあくまでも二次試験なので。
二次問題過去問: 2020年版 技術士第一次試験電気電子部門過去問題集
電気電子の二次の唯一?の過去問です。
これしかないのでこれをひたすら解きましょう。
上でも少し触れましたが、回答が少し少ない気がするところもあります。
また、専門外の範囲を勉強するのは結構ハードです。内容もそこそこ難しいので。
ですので、何かわからない範囲があれば別途個別対応していくことをお勧めします。
Udemy
教育系の動画サービスです。
特にIT系の動画は充実しているので、プログラミングなどを学ぶ際のとっかかりとしては良いかと思います。
学習のはじめはまずは聞き流して全体像俯瞰するのがおすすめ。
自分の専門分野も探せばそこそこ出てきます。
私の場合、ちょっと回路で怪しい部分があったので、UdemyとYoutubeでざっと復習しました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今後、「自分の専門性」を上げることと「専門のすそ野」を広げることが求められています。
技術者として自由なキャリアを歩むためにも取得する価値があるかと。
本記事が参考になって技術士補へのモチベーション上がれば幸いです。
受験する方は一緒に頑張りましょう!
結果出たら更新します。
以上、お読みいただきありがとうございました!