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システムアーキテクト(SA)・エンベデッドシステムスペシャリスト(ES)午後Ⅱの独学での論文対策と勉強方法

こんにちは!

今回は高度情報処理技術者試験の午後Ⅱ論文対策と勉強方法を紹介します(システムアーキテクトの内容をベースに記載しています)

システムアーキテクト・エンベデッドシステムスペシャリストの論文対策と言いつつも他の資格試験(技術系)の論文対策にもなると考えているので参考にしてください。

めちゃくちゃ長いので時間ない人は目次だけ見てもらえればOKです。目次だけ見れば何となくわかるようにしました。

※システムアーキテクトの全体の勉強法に関してはこちら

 

最後にもちょこっと書いていますが「マジ全然わからん、助けて」って人はコメントやTwitterで問い合わせてください。なんかアドバイスできればします。

 

(参考)筆者プロフィール

理工系大学大学院卒業。学生時代の専門は物理。

非ITメーカー開発業務従事。一般的なITの知識はあるがITを専門的に学んだことはない。

2022年春期システムアーキテクト合格。ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者保有。

2023年秋期エンベデッドシステムスペシャリスト合格。

 

本記事の対象読者

 

・システムアーキテクト・エンベデッドシステムスペシャリストを受ける人

→ 本記事を参考にして午後Ⅱ対策してみてください。

・システムアーキテクト・エンベデッドシステムスペシャリストを受けようか検討している人

→ 午後Ⅱの雰囲気を感じ取ってください。

・他の論文資格試験を受ける人

→ 他の論文試験にも応用可能と考えているので参考にできる部分参考にしてみてください。

 

本記事のゴール

・午後Ⅱの論文対策を理解していただく。

一例なので参考になるかと。一応一発合格だし。

 

午後Ⅱ概要

時間

14:30~16:30(120分)です。午前試験(合計90分)こなして午後Ⅰ(90分)後に午後Ⅱです。

体力的にも精神的にも結構ハードなので前日は早く寝て体調監視に努めましょう。

また、可能であればラムネなどの糖分やコーヒーを用意しておいて直前に摂取するなどの工夫も必要かと。

 

問題数

3問出題で、そのうち1問選択です。

印象としては「2問がシステム、1問が組み込み関連」といった振り分けになっていそうです。

また、1問の中で設問がア、イ、ウの小問に分かれています。

 

文字数

全体で2000字程度~3600字以内。

内訳は「設問ア:800字以内」「設問イ:800字以上1600字以内」「設問ウ:600字以上1200字以内」

設問アに関しては下限が記載されていませんが、さすがに600字程度は書くようにしましょう。

 

内容

基本的な構成は下記です。

参考に下記の過去問を開きながら見ていただけると良いです(全文コピペはNGだと思われるので)

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2022r04.html

 

問題文:

「背景」「課題」が問題文の最初の部分に書いており、その後に課題解決に向けた実例が書いてあります。

その後、上記の実例を参考にしてシステムアーキテクト・エンベデッドシステムスペシャリストとしての経験を書くよう指示があります。

実例に関してそのまま書くわけではありませんし、一般論を書くわけでもありません。

あくまでも自身の経験を元にした解答を求めています(経験がないのであれば事前調査が必要)

 

設問ア

受験者が経験した「業務全体の概要」と「システムの概要・目的」を主に問われます。

システムだけではなく、そのシステムが業務全体の中でどのような枠割を果たしているか?を把握していないと回答が難しいです。

 

設問イ

上記のシステム開発において「具体的にどのようにアプローチをしたか?」「どのような困りごとがあったか?どう対応したか?」などを聞かれます。

これは「具体的な業務経験」+「その業務に対して思考した経験」を問われています。

ただ単にシステム導入の中の細切れになった業務を言われた通りこなしただけでは回答は難しいかと。

 

設問ウ

上記のアプローチの「その後の評価」や「設問イで新たに発生した課題」、等問われるので、設問アとイと比較すると少しバリエーションに富んでいます。

上記ア、イにも共通することですが、事前に準備が必要です(後述)

 

範囲

範囲に関しては「システムの要件定義から運用まで経験しましたか?わかってますか?あと、そのシステムが業務全体のなんの役割を担っているか全体わかってますか?」っていうことに答えられるかどうかです。

超もやっとしてますけど、ようはこんなことを聞いてます。

で、その論述のネタとなるシステムに関しては何でもよいです。本当に何でもよいです。

例えば「CADデータ管理用システム」「銀行のATMシステム」「薬品の管理システム」とかなんでも。

何か困りごとがあって、それを解決するITシステム開発~導入のどこかに関わっていれば問題ないです。

(一部しか関わっていなくても全体感つかめて理解できていれば大丈夫)

 

採点

A、B、C、Dの4段階で判定されます。Aのみ合格です。

午前Ⅰ、Ⅱ、午後Ⅰの合格点が「60%以上」のため、論文に関しても6割程度の出来で合格であると考えられます。

(つまり「超完璧な論文」は求められていない)

(参考)https://www.jitec.ipa.go.jp/1_05goukaku/seiseki_s.html

 

令和4年度の振り返り

出題内容

令和4年は下記の3テーマが出題されました。

ちなみに過去問は下記IPA公式HPよりダウンロードできます。

 

(参考)IPA公式過去問記載ページ

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2022r04.html

 

問1: 概念実証(PoC)を活用した情報システム開発について

本設問は「システム」「最新技術」「検証」を問う問題です。

概念実証(PoC:Proof of Concept)とはIoTやビッグデータ、AIなどの新しい技術を導入するにあたって「ちゃんと効果あるよね?」を事前に検証することを指します。

昨今の目まぐるしい技術革新により「キャッチ―で使えそうでイケてそうな技術」はたくさん目にすることが増えましたが、「その技術ちゃんと地に足つけて使いこなせるよね?」ということにフォーカスした設問です。

令和に入ってからこのような最新技術の扱い方をテーマにした設問が多いように感じます。アンテナ張っておくといいかもしれません。

 

ちなみに私はIoT&ビッグデータ&機械学習が関わるシステムをサプライヤと協業しながらPoCから運用まで経験しているのでこちらのテーマを選択しました。

こういった最新の技術を扱う分野はまだ模索中の部分もあることから正解の範囲も広いと考えられます。他の2題と比較すると比較的採点も甘かったかも?

 

問2: 業務のデジタル化について

本設問は「システム」「既存技術」「企画」を問う問題です。

今どの企業でも話題になっている「アナログ業務のデジタル化」をテーマにしています。こちらの問題はイメージしやすいかと。

事前にしっかり準備していればこの設問に合致するような準備もできますし、多くの受験者はこのテーマを選択したのではないでしょうか?(勝手な想像ですが)

 

おそらく問1のような最新技術を扱うような設問が増えつつも、問2のような地に足が付いた王道のシステムアーキテクトの問題は毎年出題されると予想されます。

 

問3: IoT、AIなどの技術進展に伴う組込みシステムの自動化について

本設問は「組み込みシステムの開発から導入まで全体」を問う問題です。

システムアーキテクトの試験全体に言えることですが、対象受験者は実は「ゴリゴリのSE」と「組み込み技術者」です。

それを踏まえた上で考えると本問は「組み込み技術者」を対象とした設問です(つまり、組み込み技術者の人は実質1問しか選択肢がありません。

ですので、先の問1、2と比較すると問3は受験者にテーマ設定に関してある程度の自由が与えられています(「組み込み」「自動化」なんてほぼ同じような領域だから何選んでもいい)。

そういった背景があるので、組み込み技術者としてシステムアーキテクトを受ける方は事前にある程度準備できていればそのままその準備したものを試験で発揮できる可能性が高いです。

組み込み技術者に向けた参考書があまりありませんが、結構問3はねらい目です。

 

ちなみに私の本業はどちらかというと組み込みの技術者なので問3を選択するつもりで準備していました。

なので準備の9割意味なかったですが(おい)、後述した構造化やブロックを意識した章立ての練習をしていたことでスムーズに書くことができました。

 

注意!!!)「論述の対象とするシステムの説明」に関して

解答用紙の一番初めに「論述の対象とするシステムの説明」を求められます。事前に見逃がしがち!

この項目の採点側の狙いとしては下記二点かと考えられます。

 

・採点者が採点の参考にする

第一に、採点するシステムを採点者にイメージしてもらうための項目だと思われます。

この記載を適切に記載することで採点者にスムーズに採点してもらうことができます。

この記載と論述したシステムに乖離があると採点者が頭を使う時間(ストレス)が発生してしまいますので、気持ちよく採点してもらうためにも事前に準備しておく必要があるかと。

 

・最低限の足切りの参考にする

この欄の記載するレベルによってある程度技術力の程度が分かります。ここの記載がひどいとほとんど見てもらえないのではないでしょうか?

自分が採点者ならソフト、ハード、プロジェクトの全体像の理解を一定レベル理解できていないようなら見切ります。読むのめんどくさいし。

 

具体的には下記のようなことを記入する欄があります(回答用紙は回収されるので覚えている範囲で…)

 

・システムの規模(関わる人数、会社規模)

・システム開発から導入までのリソース(開発人数、期間、コスト…)

・システムのスペック(サーバー台数、方式(自社?クラウド?)、OS…)

・受験者の役割(役職、役割(企画、開発、テスト、運用…)、チーム人数…)

 

これらに関して選択式で答えていきます。「わからない」を選択することもできます。私はわかる範囲で埋めてどうしてもわからない部分に関しては「わからない」を選択しました。

変にテキトーに埋めるよりも、わかるところとわからない部分をしっかり提示する方がよいかと。「わからない」が2、3あっても合格したので大丈夫です。

 

私は試験当日にこの情報を記載しなければならないことを知らずに受けてしまったのでマジ焦った!!!!!皆様注意してください!!!!!!

過去問を一度一通り印刷して眺めることをお勧めします!!!

 

講評から読み取れること

「問題文に書かれている要素を抜き出して一般的論と組み合わせただけの表面的な論述も見受けられた」とのコメントが講評に記載されていました。

これは「ちゃんと自分の経験からシステムアーキテクトの業務を引っ張り出して深く書けよ」ってことかと。当日のノリだけではきついです。

システムアーキテクトとしての経験ある方は業務の棚卸をしっかりして、経験ない方は上記を踏まえた上で必要以上に準備することが求められます。

また、時間があれば各過去問の講評も読んでみると参考になるかも?(私は試験前に読んではいませんでしたが)

(参考)https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2022r04.html

 

資格試験論文の基本方針

最低限のことを確実に行う

まずはこれを頭に叩き込んでください。

ぶっちゃけ個人的にはこれができない人が多いと考えているので、これさえできれば40~50%取れると思います。

 

・時間を守る

・字数を守る

・「聞かれていること」に答える

 

「最低限のことをやる(40~50%)」「試験官がギリ納得するレベルの内容を書く(20%)」で受かります。実際受かったし。

学術論文と違って試験論文は難しい技術的なことは書かなくてOK!(もちろん最低限の技術力は大事だけど)

 

システムアーキテクトの試験は「採点基準を明確化してどの採点者も公平に点数を付けられる」ようにしていると考えられます。

というのも、受験者の人数と規模を考えると採点者は複数人いることは容易に考えられますし、国家試験であることを踏まえると採点者の能力によって点数が増減することは避けたいはずです。

そのため採点側の立場に立った場合、それぞれの設問に対して「明確な採点基準」があると考えられえます(私が問題作るならそうします)

ですので「時間内に書き終えていて」「字数が守れていて」「聞かれていることに答えているか」といったわかりやすい部分に点数が割かれていると予想されます。

(それらのことをおざなりにして技術的なことをつらつらと文字数稼いで書いてもおそらく無駄)

以上が「最低限のことをやれば40~50%くらいの得点になる」と思われる理由です。

まずは上記の三点をできるようにしましょう。

 

「聞かれていること」を理解する

当たり前のことですが「何を聞かれているか」の理解が重要です。

例えば下記のような場合はNGです。

 

・「業務全体の概要」を聞かれているのにいつの間にか「システムの概要」の説明をしてしまう。

・「評価の方法」と聞かれているのに「評価結果」を書いてしまう。

・「運用における障害」を聞かれているのに「対策」を回答している。

 

私は気を付けないと間違った回答を書いてしまう可能性があるため、常々「聞かれていることは何か?」「何を答えるべきか?」を自問自答します。

(個人的には皆さんも意識しないとできないんじゃないかなと思っています)

下記のような観点に気を付ければ問題ないです。(個々人でいろいろな切り口があると思いますが参考にしてみてください)。

 

・システム開発の観点

「要件定義」「外部設計」「内部設計」「開発」「評価」「運用」のどのフェーズの話を聞かれているのか?または自分は話しているのか?

・技術的な仕事の進め方の観点

「業界の背景」「業務の背景」「課題」「原因」「直近対策」「恒久対策」「対策の評価」「将来的に横展開できる情報」のどの話をしているのか?

 

ここら辺が頭の中でごっちゃになっている人は今一度整理してもよいかもしれません。

 

解答を設計・構造化する(章立て)

これはどのテキストにも書いてありますが、章立ての方法です(私は「構造化」とか「設計」と言っています)

基本的には設問の中のキーワードを拾って章立てしていきます。一つ章に小さい章が2~3つ程度が目安です。

 

例えば平成29年度問1「非機能要件を定義するプロセス」の問題を例にすると下記のような章立てになります。

※問題 https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2017h29.html#29aki

 

第一章 ~~システムの概要 (設問アに対応)

1.1  対象業務の概要

1.2 ~~システムの概要

第二章 非機能要件の検討プロセス (設問イに対応)

2.1 検討した非機能要件の内容

2.2 検討プロセス

2.3 検討した結果

第三章 非機能要件検討の判断を仰ぐための工夫 (設問ウに対応)

3.1 検討の制限

3.2 判断を仰ぐための工夫

 

この章立ての仕方に関しては日々の技術資料を作成していれば問題ないです。

「全然わからん」って人はテキスト見てください(仕事にも転用可能です)

 

ブロック(150~200字)を構造(章)に当てはめていく

上記のように章立てができたら章の中身を細かくさらに構造化します(150~200字程度)。

そしてその細かく分けた部分に事前に準備したブロック(150~200字)を当てはめていくイメージです。

ですので最終的には問題文を読みといて3層くらいに分割することとなります(章→小さい章→ブロック)。

 

具体的には下記のようになります。

 

平成29年度問1「非機能要件を定義するプロセス」

※問題 https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2017h29.html#29aki

 

第一章 ~~システムの概要 (設問アに対応)

1.1  対象業務の概要

(ブロック)対象業務の概要

(ブロック)対象業務の課題

1.2 ~~システムの概要

(ブロック)システムの概要

第二章 非機能要件の検討プロセス (設問イに対応)

2.1 検討した非機能要件の内容

(ブロック)非機能要件1

(ブロック)非機能要件2

(ブロック)非機能要件3

2.2 検討プロセス

(ブロック)非機能要件1に対する検討

(ブロック)非機能要件2に対する検討

(ブロック)非機能要件3に対する検討

2.3 検討した結果

(ブロック)検討の結果

第三章 非機能要件検討の判断を仰ぐための工夫 (設問ウに対応)

3.1 検討の制限

(ブロック)制限1

(ブロック)制限2

3.2 判断を仰ぐための工夫

(ブロック)工夫1

(ブロック)工夫2

 

 

勉強方法

試験内容を理解する

テキスト読んで試験の概要(時間とか文字数とか問題のイメージ)を理解する。

これはもうテキストとかIPAの公式HPとか見て試験内容理解してください。

初手で認識間違うと勉強無駄になっちゃうので!!!下記は最低限意識してもらいたい部分です。

 

・対象業務の全体を理解していること

システムだけわかっているだけでは足りないです。論述するシステムを活用する業務の全体像を知っている必要があります。

・対象システムの概要を理解していること

システムのソフトの部分だけを求められていません。「システム」と言われたら「ソフト、ハード、人、もろもろ含めた全部」です。

その上でソフト観点でシステムを熟知している必要があります。

・対象システムの企画から運用まで理解していること

これは企画から運用まで業務を切り分けられるか、という観点です。

わからん人は「システム開発の工程」をググるなりして理解して、自分の業務に当てはめて誰がどの業務をやっているかイメージすると良いです。

 

過去問と回答用紙見る(印刷する)

過去問を一年分印刷してイメージ湧かせてみてください。

あと、「800文字だとどれだけ埋めるのか」などのイメージもつかむ。とにかく見るだけでOKです。

 

実務の棚卸し、テーマを決定する(2~3個)

これまでのシステムアーキテクトとしての業務の棚卸をしてテーマ(論述ネタ)を用意しておく。

できれば三個。最低二個(一個だと設問によってはなんも書けない可能性もあるから)

選び方は全然性質の異なるテーマ。例えば一個は「新規システム開発」でもう一個は「既存業務の改善システム」みたいな。

 

もし全然そういうテーマがないって人は事前に調査が必要です。

自分で進めるのは結構苦しいと思いますので、システムアーキテクトの人にネタもらう、スクールに通う、などしてもいいかもしれません。

 

ブロックを洗い出す

各テーマごとにブロック(150~200文字のかたまり)の項目を洗い出す。

論述に当てはめられる単位の項目です。長すぎても流用できないので1ブロックで1個の内容が好ましいです。

大事なのは「150~200字」「汎用性のある内容」。過去問やテキストから項目になりそうな用語を抽出していきます。

例えば下記です。参考にしてみてください。

 

・業務の背景

・対象業務の概要

・対象業務の問題点

・対象業務の課題

・システムの概要

・自分の立場

・システムを検討するにあたっての制約

・検討プロセス

・検討した非機能要件(何個か)

・検討した非機能要件に対する評価方法

・業務の工夫

・業務を進める上で他の人に納得してもらうために行った工夫

・システム導入後のシステムに対する評価

・システム導入後のリスクとその対応

などなど

 

各ブロックの内容を準備する(実際に書く)

各テーマごとに上記で洗い出した各ブロックに対して実際に150~200文字で書いてネタとして蓄える

これは過去問を解くのではなく、とにかく各ブロックを用意して引き出しを増やしておくイメージ。

 

ちなみになぜ200字かというと、「文章書くのにシンプルな構造でストレスなく書ける長さ」だからです。

200字の内訳としては下記のイメージ。

 

・結論(Aです。)

・理由(理由としては~だから)

・具体(例えば~とか~あるし)

・まとめ(ってことでAです)

 

これをシンプルに書くと大体200文字くらいになります。

もちろん多少前後してもいいですが、これくらいの意識しておくと仕事とかにも転用可能です。

(多分文章書けない人ってこういう意識がなくていきなり書いたりしてる気がします。私は少なくともそうだった。)

 

過去問を解く

これは試験問題を見たときの「構造化」「準備したブロックの運用」の練習

ブロックの洗い出しができていればある程度回答の構造化もできようになっているはずなので、過去問を解いて実践していきます。

なんだかんだ最終的に場数は超大事。けど、事前に頭使わずに「とりあえず書く」みたいな場数だけやっても仕事や他の資格に転用できる能力が付かないかと。

せっかくこんなめんどくさい試験受けるなら他に転用できる能力もつけたいですよね?私はめんどくさがりなのでいろいろ横展開していきたいです!めんどくさいの嫌い!

 

あと、どうでも部分ですが練習は実際に書いた方がいいです。

理由はワードなどで書くとコピー&ペーストできて簡単に修正できることに慣れてちゃうためです(慣れちゃダメ!)。

実際の試験は手書きなので試験中に大幅な変更ができません。取り掛かる前に構成をしっかり考える必要があります。

事前にその「変更が効かないヤバさ」を味わっておくことが大事なのでぜひ手書きで一度は練習しておいてください。

(業務に取り掛かる前の「構成力」にも通じる部分があるのでオススメ)

 

解答を添削する

自分で書いた回答を「客観的に」「採点者の立場で」添削

観点は下記。

 

・聞かれたことに答えているか

・文字数は指定以内か

・誰※が採点しても理解できるか(※システムアーキテクトの採点ができるレベルのITリテラシーをもっている人の中で)

 

できなそうであれば添削サービスに頼むのもありかと。自分はあんまり信用していないので自分でやりました。

 

ブロック洗い出し&修正を繰り返す

ここまで来たらブロックの洗い出しだったり修正を繰り返すだけでいいかと。

書くことに慣れてきたら修正点も見えてくるので全体のレベルがどんどん上がります。

 

 

参考書籍

論文対策に関しては下記の二つに取り組みました。

本質的な部分は同じようなことを書いています(章立てまじめにやれ、200字くらいの塊で考えろ、事前に論述ネタ精査しとけ)。

 

ALL IN ONE パーフェクトマスター システムアーキテクト 2022年度 (情報処理技術者試験)

これはシステムアーキテクト勉強全体でお世話になりました。論文への取り組み方、解答例、等充実していたので個人的には非常に満足度の高いテキストでした。

他の記事でも触れていますが、一点だけデメリットがあるとすると午後Ⅰの問題に対するキーワードの網羅性が良くなかったかなと。

(もしかしたら私がこのテキストをしゃぶりつくせていなかっただけかも?)

何にしてもこれはお勧めのテキストです。

 

例題練習で身につく 技術士第二次試験論文の書き方

これは技術士二次試験用のテキストですが、試験論文の書き方に関して非常に丁寧に説明しています

このテキストを事前に読んでいたため、上記の「ALL IN ONE」をスムーズに読み進められることができました。

余裕があったらこちらもぜひ読んでみてください。汎用的な論述の方法がわかります。

 

 

 

(蛇足)論文対策やってよかったこと

自分の業務に対する理解が深まった

業務に対する理解が深まったとともに視座が高くなったように感じます。

真面目に勉強して、勉強したことを生かせないかアンテナ張っているといいことあります。

 

他の論文試験に転用できるスキルが身についた

今回書いた内容は汎用性のある対策だと考えています。ですので、今後受ける可能性のある論文問題を含むプロジェクトマネジメントやITストラテジストの対策にもなります。

また情報処理試験以外にも技術士二次も受けているのでシステムアーキテクトの午後Ⅱ対策は技術士の対策にもなっています。受かってるか知らんけど。

(技術士は5400文字だし範囲が無限だから全然比較にならないくらいむずい)

 

文章力が上がった(気のせい)

文章力上がったので実務に役立っているかも。

たぶん。知らんけど。

 

最後に

 

システムアーキテクト午後Ⅱ試験に関して説明しましたがいかがでしたでしょうか?

(マジで困ってたらフォローします。問い合わせてもらったりTwitterで声かけてもらってOKです。)

 

今後、ITの知識はどの業界・職種でも必須です。逃げずにこういった資格で網羅的に勉強するのは非常におすすめです。

(実際、私は情報系の業務にアサインされましたし、業務への理解が非常に深まりました。)

 

本記事が参考になってシステムアーキテクトのモチベーション上がれば幸いです。

以上、お読みいただきありがとうございました!

 

 

  • この記事を書いた人

yama77

長野県出身、東北在住。ここでは、物事の考え方、取り組み方、を皆さんと共有できればと思っております。

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