本記事は私の経験則に基づくものと、医師のアドバイスを掛け合わせたものです。参考にしてください。
ただし、個体によって対応が異なるため正しい判断は獣医師の判断を仰いでください。
こんにちは。
今回はボールパイソンの病気・不調に関して紹介します。
爬虫類は犬や猫と違って活動量が小さく、鳴き声もしないため不調のサインに気が付きにくいです。
私が6年ほどボールパイソンを飼ってきた経験より不調のサインと不調でないサインを記載しましたので参考にしてください。
基本的に非常に強い生き物なので環境を整えてあげていれば病気はしませんし、自己治癒で何とかなってしまうことが多いです。
慌てて過激な対応を行うのではなく、しっかりと環境を整えることが大事です。
※ボールパイソンの飼い方はこちら
ボールパイソンの飼い方 | じっくりささっとブログ (yama77.com)
目的
ボールパイソンの病気・不調に気が付くきっかけとしていただく
対象
・ボールパイソンを飼い始めの方
・ボールパイソンを飼おうか検討している方
・ボールパイソンが少し様子がおかしいと感じている方
特に初心者の方に読んでいただきたいです。
結論
基本的には下記の代表的な不調のサインが出た場合には右記の対応をしましょう。
・脱皮時の皮がボロボロ ⇒ 環境改善が必要
・口の周りに唾液 ⇒ マウスロットという病気の可能性、病院へ
・頻繁なくしゃみ ⇒ 環境改善が必要、すぐに回復しない場合は病院へ
・過剰な拒食(半年以上) ⇒ 環境改善が必要、病院へ
また、下記は不調ではない可能性が高いです。焦らず少し様子を見ましょう。
・目が白濁、おなかが赤い ⇒ 脱皮のサイン
・拒食 ⇒ 環境改善が必要 or 脱皮のサイン or 単なる冬場の拒食 ※1か月程度の拒食で強制給餌しないこと
代表的な不調の種類
脱皮時の皮がボロボロ
脱皮時の皮の様子は環境のバロメータになります。
特に、脱皮時の皮が靴下のように脱げていない場合は「環境が整っていない」ことを疑ってください。
理想的な環境としては下記のような状態です。
ボロボロになっている場合、湿度が低くなっていることが疑われます。
日本の気候は夏も冬の厳しいためエアコンをつけっぱなしにしているとこうなりやすいです。
下記参考にして環境を整えてあげましょう。
・温度は28~35℃程度。温度に傾斜をつけてあげて暑いときと寒いときに自分で調節できるようにしてあげる(ヒーターにて調節)。
・湿度は60%前後(霧吹きにて管理)
口の周りに唾液
これは「マウスロット」という病気が疑われます。平たく言うとボールパイソンの口内炎です。
口を何かにぶつけたりした際に傷口から黴菌が入ってしまうことが原因です。
事前の対策としては下記。
・床材の清掃(清潔に保ってあげる)
・環境の改善
ただし、口の周りに過度に唾液が出てしまうような状態であれば、すぐに病院に連れて行ってあげましょう。
頻繁なくしゃみ
これは先日ウチの子がなってしまいました。呼吸器系の疾患です。
「プシュプシュ」とくしゃみのような音が聞こえます。
一度ならまだしも、ひどくなると頻繁にくしゃみをして動きが緩慢になります。。
冬場に暖房をつけっぱなしにしていたことによる湿度低下が原因かと。
昨今の日本の気候はエアコンなしだと厳しくなってきましたので、皆さんもエアコンをつけっぱなしになっているかと思います。
ボールパイソンは非常に強い動物ですが、それに甘えて日々の霧吹きを怠ってしまうと呼吸器系疾患に陥りやすいです。反省。
獣医に相談したところ、まずは環境改善、それでも回復しない場合は病院に来てください、とのアドバイスを受けました。
霧吹きの回数を増やしたところ一日で回復。
基本に立ち返って不調の場合は環境改善をすぐに行いましょう。
※ウチの子は体重もそれなりで身体が大きいため自己免疫で何とかなりましたが、まだ1歳程度であればすぐに病院へ行った方がいいかもしれません。
過剰な拒食
過剰な拒食の場合は病院に相談してみましょう。
ただ、1か月程度であれば問題ありません。様子見で大丈夫かと。
(それでも心配な場合はまずは病院に電話してアドバイスを受けましょう。外に連れ出すストレスもあります。)
うちの子もたまーに拒食しますがおなかが減ったらおなか減ったアピールしてきます。
最大で6か月程度の拒食をしたことがありますが普通に戻りました。
拒食しても問題ない体力をつけるためにしっかりと環境を整えて、普段からしっかりご飯を上げて大きくしておくことが大事です。
それでも半年くらい拒食している場合には一度病院に相談してみましょう。
不調ではない可能性が高い現象
目が白濁、おなかが赤い
これは基本的に脱皮の予兆なので問題ない可能性が高いです。
一度白濁し、クリアになった次の日辺りに脱皮が始まります。
ですので、過剰に反応せずに少し様子を見てみてください。
ただし、この予兆が出てから三日程度たっても脱皮しない場合は病院に相談してみてもいいかもしれません。
拒食
上記でも述べましたが、1か月程度の拒食は問題ありません。
環境改善などしてみて様子を見ましょう。
(いろいろ調べたところ、あまりメカニズムはわかっていない?ようです。)
すぐに強制給餌などするのはお勧めしません。
普段からしっかり環境を整えてエサを与えて体力を上げておけば多少の拒食には全然耐えられます。
その他
・近くの獣医を調べておくこと
最寄りの獣医をまず押さえておいてください。場合によってはお仕事休んで遠出する必要もあります。
(以前私が住んでたところでは最寄りに爬虫類の獣医がいなかったため仕事を休んで連れて行く必要がありました。幸いその機会はありませんでしたが。)
また、獣医によっては電話でアドバイスをくれるところもあります。
いろいろは獣医さんのHPをチェックして、少し遠いところでも電話でアドバイスに乗ってくれる病院を探ておくのも一つの手です。
・責任をもって飼いましょう。
当たり前のことですが、一度飼うと決めたらしっかり飼育してあげましょう。
勢いで購入するのではなく、確実にお迎えできる状態で生活リズムも考慮して購入を検討してください。
非常に飼いやすくかわいい一方で、手はかかる部分はかかります。
よろしくお願いします。
まとめ
いかがでしたか?
最初にも述べましたが、ボールパイソンは基本的に非常に強い生き物です。
環境を整えてあげていれば病気はしませんし、自己治癒で何とかなってしまうことが多いです。
慌てて過激な対応を行うのではなく、しっかりと環境を整えることが大事です。
ただし、マウスロットなどの病気のサインが出た際には早急に獣医さんに相談しましょう。
以上、紹介を終わります。
お読みいただきありがとうございました。
また、ボールパイソンに関わる情報を提供できればと思います。